スマホアプリの作り方(全体像)

アプリを作ってみたいけど、何から始めて良いのか分からない、という質問をいただきました。
  • ネットで調べるだけでいけるのか
  • ネットで調べるにも何をキーワードにすればいいのか
  • 本を買うほうが良いのか、買うとすればどんな本がおすすめか
  • PCじゃなくてスマホじゃだめか

などなど、いざ始めるとなるとどうしてよいのか分からないことが沢山あると思います。

一つ一つの質問に答えることはできますが、最終的に自分で解決するためには、単体の質問への回答ではなく、大雑把な全体像を理解することが必要になります。

この大雑把な全体像を理解すると、自分がどの部分を調べれば良いのか分かるので、自分一人で作業を完結できるようになります。

それでは行ってみましょう。


まず知らなければならないのは、スマホアプリとOSの関係です。

OSとはオペレーディングシステムの略称で、スマートフォンなどのコンピュータを動かす大元となるプログラムの名前です。

そんなこと言われてもよく分からんという方には、現在世界のスマートフォンで使われている2大OSを紹介します。

「iOS」と「Android」です。

この違いはそのまま、iPhoneとAndroidの違いと言えます。

アプリを並べる画面や、通知の出し方などなど、見た目だけでも違うところが沢山あると思います。

どちらもアプリをインストールすることで機能を拡張できるスマートフォンだという点では同じです。

SNS系やゲーム、ツールなどさまざまなアプリがありますが、iPhoneにもAndroidにも同じアプリがある場合が多いです。

それでは、なぜこの2つの違いが重要になるのか。

それは、どちらのアプリを開発するかによって使用するプログラミング言語が異なるからです。

え?でもLineとかパズドラとかどっちにもあるし、同じように動くよ、と思うかも知れません。

あれは、全く同じ動作をするアプリを全く別の言語で2つ書いているのです。

そのため、iPhoneとAndroid両方でアプリを出す場合、プログラミング言語を2つ同時に勉強することになります。

想像してください、iPhoneとAndroid両方共通で動く銃の打ち合いゲームを動かす場合、別の言語で書いたプログラムが、ネットワーク越しに寸分の狂いなく画面に描写されているのです。

どう考えても難しいですよね。

それでは、どちらかを選んで開発することにしたとしましょう。

最終的な目標としては、自分が作ったアプリがストアに掲載されてだれでも使える状態とします。

iPhoneもAndroidも開発の大雑把な流れは同じです。
  1. パソコンに開発環境を整える
  2. 開発環境上でプログラミングを行う
  3. 実行ファイルを作成する
  4. ストアにアップロードする

聞きなれない単語もあると思うので、順に解説します。

パソコンに開発環境を整える


まず開発環境とは、Windowsやmacで動くアプリやソフトの名前です。

プログラミングをするときには、画面にいっぱいコードが並んでいる様子を思い浮かべると思いますが、あれです。



まずはこれをパソコンにインストールします。

iPhoneアプリ用の開発環境の名前を「Xcode」といいます。

Androidアプリ用の開発環境の名前を「Android Studio」といいます。

なので、「Android Studio インストール やり方」といったような単語で検索をかけてみましょう。

参考となる記事が沢山出てくるので、3〜4つくらいの記事を大雑把に眺めてみて、やりやすそうな記事の内容を実行してみましょう。

iPhoneアプリを開発する方にヒントですが、iPhoneアプリはMacが無いと開発ができません

なので、Macを買うところから始めてください。Androidの方はどのPCでも大丈夫です。

開発環境上でプログラミングを行う


iPhoneとAndroidでは、開発を行うプログラミング言語が異なります。

iPhone用のアプリの開発では、C#、Swiftという言語を使います。

Android用のアプリ開発では、Java、Kotlinという言語を使います。

もし知っている言語があれば、iPhoneかAndroidどちらを開発するかの指標になるかもしれません。

実際に開発を進めるときには、「iPhone Swift 開発 基本」などの単語で検索をかけると参考になる記事が出てくると思います。

実行ファイルを作成する


実行ファイルとは、アプリを実行するプログラムを、スマートフォンが動かすことができるように変換したファイルになります。

ストアからアプリをダウンロードする時、実際にダウンロードしているファイル本体になります。

iPhone用のアプリでは、実行ファイルの名前は、「〜.ipa」という名前になります。

Android用のアプリでは、実行ファイルの名前は、「〜.apk」という名前になります。

ここまでできる方であれば、実行ファイルの作り方で迷うことは少ないと思います。

「Xcode ipaファイル 作り方」などの単語で検索すればOKです。

ヒントとしては、アプリの実行ファイルには練習用と本番用があるので、そこだけ気をつけてください。

ストアにアップロードする


最後、ストアに置きます。

iPhone、Androidそれぞれのストアのアップロード用のサイトがあるので、そこへ作成した実行ファイルをアップロードします。

ストアで載せる画像、説明文なども全て記入することになるので、それなりに時間がかかると思います。

どちらのストアにも、画像の大きさ、セキュリティ関連など躓く可能性があるところがあるので、検索しながらじっくり取り組みましょう。

「Android アプリ ストア アップロード方法」などの単語で検索をかけましょう。

注意として、iPhoneのアプリはストアに掲載される前に人力で確認を行っているので、公開までに非常に時間がかかります。

また、アプリのクオリティが低いだけでも確認をパスできないので、この人力での確認を通るのはかなり大変だと思います。

これらを通過することで、アプリがストアに載り、世界中の誰でも使えるようになります

□■□■□

というわけで、スマホのアプリを開発する時の全体像を大雑把に説明しました。

おそらく、ここにある説明を読むだけで、自分が何を調べれば良いのかが分かると思います。

多少なりともプログラミングをしたことがある人であれば、ネットの情報だけでアプリ開発ができるかと思います。

もし、プログラミングを全くしたことが無い場合、プログラミングのイメージも何も沸かないと思うので、「とほほ Python」で検索をかけて一番上に来るサイトの「Hello World」までをやってみましょう。

やってみたくなりましたか?

もしそうだったら、検索だけでも今すぐやってみましょう

30分もするとその情熱は燃え尽きてしまいます。次の日には覚えているかどうかすら怪しいです。

アプリ開発ができる人とそうでない人がいるのは、専門知識があるかどうかの違いではありません。

本当の理由は、今あなたが考えたような理由で今すぐに行動できない人がいる一方、とりあえずやってみる人もいるからです。

皆さんがアプリ開発を始められることを心から願っています。

以上!

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