ラズベリーパイで外部ストレージを自動マウントする方法

 どうも、ケーサンヨーシです。

今回もラズベリーパイ関連です。

ラズベリーパイでUSBメモリーなどの外部ストレージを使う場合、デスクトップで使用する分には挿せばそのまま使えます。

しかし、画面を出さず、サーバーとして使用する場合、外部ストレージをそのまま使用することができません。マウントという作業が必要になります。

このマウントはコマンドで行いますが、起動する度に毎回コマンド入力するのも面倒なので、電源が入った際に自動でマウントするようにします。

では行きましょう。

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まずは前提として、ラズベリーパイがOSインストール済みでコマンドが叩ける状態にして下さい。

手順は以下の通りです。

①UUIDを調べる

②マウント先のフォルダーを作成する

③cronにマウントコマンドを記載する


①UUIDを調べる

外部ストレージは、それぞれ被ることがないUUIDという固有のIDを持っています。PCやラズベリーパイに外部ストレージを複数挿した場合、どれがどれかしっかりと区別するためにこのUUIDを使います。

以下のコマンドで外部ストレージの情報が取得でき、その中にUUIDがあります。

sudo blkid

出力例

/dev/nvme0n1p5: UUID="b376ac87-c21c-47b6-a9a8-7771fe66ff76" TYPE="ext4" PARTUUID="d0ae04ae-05"

このUUID="〜〜〜"の〜〜〜の部分がUUIDです。これをコピーしておいてください。


②マウント先のフォルダーを作成する

外部ストレージを特定のフォルダーにマウントすると、そのフォルダーがあたかも外部ストレージそのものであるかのように使用することができます。ですので、使いやすい場所に作成しましょう。

以下のコマンドでフォルダが作成されます。

sudo mkdir raspberrypi


③cronにマウントコマンドを記載する

外部ストレージのUUIDが分かり、マウント先のフォルダーができたら、cronにマウントコマンドを設定しましょう。

cronとは、定期的にしていしたコマンドを実行するための機能であり、Linuxであればデフォルトで存在しています。この機能の、起動した際に実行するコマンドに設定します。

以下のコマンドでcronの編集を行います。

sudo crontab -e

cronの設定の中身はテキストファイルになっているので、適当なエディターを用いて次の内容を最終行に追加します。

@reboot mount UUID=[①で取得したUUID] [②で作成したマウント先フォルダーの絶対バス]

具体例

@reboot mount UUID=b376ac87-c21c-47b6-a9a8-7771fe66ff76 /home/pi/raspberrypi

これで、ラズベリーパイを再起動した際には外部ストレージがマウントされているかと思います。

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というわけで、ラズベリーパイに外部ストレージを自動マウントする方法を紹介しました。

今回はmountコマンドを使ってUUIDでマウントしましたが、/etc/fstabファイルを編集したり、/dev/sda1などのデバイス名でマウントすることも可能です。

必要に応じて追加で調べてみると面白いかもしれません。

以上。

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